最終章 26才と5ヶ月、生きた猫

26年と5ヶ月生きた猫、ミー氏の話、最終章の前篇です。

白髪まじりの黒猫になり、
老猫特有の症状、爪も出たままという、
好々爺の 翁猫になったミー氏でしたが、
25才まではAさんと、やわらかな時間を過ごしていました。

このまま死なないんじゃないか、
自分のほうが先に逝ってしまうんじゃないか、
と本気でAさんが危惧したのも、宜(むべ)なるかな。

動物病院の先生も
「彼は妖怪の域に入っていますからね」
と、冗談まじりに言っていたといいます。

思うんですけどね、
猫の死神さま(quote byくるねこさん)
ミー氏はもう死んだと勘違いしてたんじゃんいでしょーか(笑)。
で、4分の1世紀を過ぎた頃、
「あっ、あやつ。
猫ジステンバーのとき、連れて帰り損ねたんじゃった」
と気づき、あわてた。

猫にも肛門線はあります。
犬みたいに定期的に搾る、という話はあまり聞きませんけどね。

さしものミー氏も免疫力が落ちていたんでしょうね。
肛門嚢が化膿しはじめていました。

「お、ちょうどいい。ここをちょいっと」
猫の死神さま、その爪でつん、と突いた。
ぱーん。破裂。


一般的に猫は皮膚が強いので、
破裂したくらいでは、
外に出るほどの出血にはならないらしいんです。
そのため手遅れとなり、
老猫の場合は死に至ることが多い。

が、
ええ、
ミー氏をなめちゃいけません。


彼は大きな幸運をくわえて、生まれてきた猫です。
emoticon-0137-clapping.gifここだけの話ですけどね、
13才で歯が全部、抜けたのは、
他の猫よりうーんと大きな幸運をくわえていたためらしい。
歯に負担がね、かかっていたんですよ。


ミー氏の場合は運よく外に出血したために、
Aさんがすぐに気づくところになった。
あわてて病院へ。

が、病状は思っていたより重篤で、
摘出手術が必要だという。

手術といったら、麻酔です。

日本の動物病院では、
25才で全身麻酔をかけた例がないんだそうです(担当の獣医師談)。
そりゃ、そうですよね。

高齢な上に、体力も落ちている。
麻酔に耐えられない可能性が高い。
「どのくらいの確率ですか」
「90%」
「えっ? 成功の?」
「いやいや、ダメなほう……」
「……」
といって、このままでは、これもまた危ないらしい。

死神もねばります。

最後の選択は飼い主に委ねられました。
どうせダメなら、手術をするほうが納得がいく、
勇敢にも、Aさんは開腹手術を選びました。

25才にして、ミー氏は全身麻酔に、
そして手術にチャレンジすることなったのです。


長くなってきたので、
ここで一旦、休憩を挟みます。

ミー氏、全身真っ黒の黒猫。尻尾は鍵しっぽ。
そして目は片方がブルー、片方がカッパー(銅)という、
オッドアイ
(白猫以外でもまれに見られます)。

下のミー氏の写真。
ほら、左右、違うでしょう?
e0156015_0514256.jpg

こういう猫、金銀妖眼とも言うらしい。


いよいよ次こそ最終回。最終章の後篇です。


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ありがとうございました。

by asokeiko | 2009-02-08 01:18 | よそ猫

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